テクニック第21回~40回

【ギタリスト必見!】スウィープピッキングが簡単練習フレーズで弾ける!

府中のギター教室ハヤタギタースクールです。

みなさん、スウィープピッキングの練習ってどこにポイントを絞ってトレーニングしてますか?
闇雲に難しいフレーズをただ弾いているだけですか?

何の考えもなしに練習しているのでは、もしかしたらスウィープピッキングを弾けるようになる日はかなり先になるかもしれません。
(あるいは弾ける日はこないかも・・・)

第35回はスウィープピッキングの基本エクササイズを紹介します。

スウィープが弾けるようになりたいなら、これだけやってください!

私早田が自信を持っておすすめするスウィープピッキングのエクササイズフレーズとなっております。(←説明が長くなったのでエクササイズフレーズを早く見たい方はクリックで該当箇所に飛びます。)

スウィープピッキングとは何か?

スウィープピッキングとはピックを持つ右手側のテクニックで、複数の弦を1回の動作でまとめて弾く奏法です。スウィープ(スイープ)奏法とも言います。

ほうきを掃くイメージです。

スウィープ奏法の動画を用意したのでご覧ください。

  • 6弦~1弦に向かう時は一度のダウンピッキング
  • 1弦~6弦に向かう時は一度のアップピッキング

右手は一度の動作でまとめて弾いてます。コードストロークをゆっくり弾いている感じ、といえばわかりやすいですかね。

(左手はコードのように押さえてはダメです。詳しくは後述)

スウィープピッキングの解説

では具体的にどういう風にピッキングするのか解説していきます。

フレーズは動画と同じAmのコードトーンで説明します。

左手の押さえるポジションと指使いは以下の通りです。

  • 5弦  12f(フレット)  小
  • 4弦  10f  中
  • 3弦  9f  人
  • 2弦  10f  中
  • 1弦  8f  人
  • 1弦  12f  小

まとめてダウンピッキングする都合、各弦につき1音が基本になります。

まず5弦12f(フレット)から4弦10fをダウンで連続して弾きます。

この際注意してほしいのは5弦をピッキングしたあと、ピックを4弦に触れた状態にして待機しておくということです。

そして4弦10fを押弦出来たら、待機していた右手を下します。

※スウィープはコードみたいに最初から全部押さえておくわけではありません。1本ずつ押さえていきます。

このような感じで次は4弦から3弦に進んでいくのですが、やり方は同じです。

必ず右手を3弦で待機して、左手で3弦9fを押弦出来たら右手を下す。

このルールは守ってください。

1弦8fまで同じやり方です。

最後の1弦12fはアップピッキングします。

後半のフレーズは全く同じフレーズを1弦から弾いています。

最初の1弦12fはダウンピッキングで、1弦8fから5弦12fまではアップピッキングでのスウィープになります。

やり方はダウンスウィープと同じですが、アップスウィープの方が慣れるのに時間がかかると思います。

不慣れな右手のスウィープピッキングの動きを徹底的に練習

もし仮にギターを始めたばかりの初心者がいきなりスウィープを練習するなら、左手の練習も大事です。

けど多くの場合スウィープを弾きたいと思う人は、もう初心者ではなくある程度左手のフィンガリングや、右手のピッキングがうまく弾けるレベルにあるのではないかと思います。

ある程度左手も右手もうまく弾けるようになった人が、スウィープピッキングを弾けるようになりたくて、一生懸命練習し始めますが・・・。
一向にうまく弾けない・・・。

これはスウィープに挑戦し始めた人によくあるパターンの話だと思います。

なぜスウィープピッキングがうまくならないのか?

それはスウィープピッキングは右手の動きが普通のオルタネイトピッキングとは、まるっきり違うからです。

スウィープピッキングは右手重視

初心者だった頃、コードやストロークを一生懸命に練習したように、「スウィープピッキング」という新しいピッキングのやり方(右手の技術)を、一から練習しないといつまでも弾けるようにならないでしょう。

ですので、一旦ある程度弾ける自分はどこかに置いてきてもらって、真新しい気持ちでスウィープピッキングを練習して頂きたいのです。

スウィープピッキング版クロマチック練習

1234のクロマチックエクササイズはギターの基本です。

今回紹介するのは、スウィープピッキング版のクロマチック練習フレーズです。

スウィープピッキングエクササイズ

2小節分しか記譜しませんでしたが、何往復かして、ハイフレットの方まで進んでいってください。動画も用意したのでぜひご覧ください。

※最後の方でミスしていますが、ご愛嬌で(笑)

スウィープピッキング左手の注意点

まず左手の解説から。

コードではないので弾いた音は押さえっぱなしではなく、離していきます。

例えば4弦1fを人差し指で押さえたあと、

3弦2fを中指で押さえると同時くらいに、人差し指を離します。

人差し指を離すことによって、4弦の音がミュート(消音)されます。

スウィープピッキング右手のコツ

続いて右手の解説です。

4~1弦まではダウンピッキング、1~4弦まではアップピッキングで弾きます。

その際ほうきを掃くように、一回の動きでダウン、アップを行います。

まだ慣れていない人にありがちなミスとして、一本、一本別々にダウンしてしまうことがあげられます。
つまり4~1弦のダウンスウィープを、ダウンピッキング4回で弾いてしまうという悪い例です。

これではスウィープピッキングになっていません。
必ず一連の動作でダウンスウィープします。(弦の上を掃くように)

文章で伝えるならば、ストロークを超スローで弾くといった感じでしょうか。

そしてこの一連のダウンスウィープピッキングの動きを習得することに集中するのが、スウィープピッキングを短期間でマスターする秘訣だと思います。

ですのでまずは右手に集中出来るように、左手はコードトーンを押さえるのではなく、今回紹介したようなシンプルなパターンで練習するのが得策です。

スウィープ奏法に関するQ&A

スウィープ時のピックの角度は?

スウィープ時のピックの角度は演奏者によってバラバラです。なのでピックの角度に正解はないのですが、個人的にオススメしたいのは平行アングルです。

平行アングルでスウィープピッキングするとリズムが取りやすいので綺麗に聞こえます。逆に言うとリズムさえきれいに取れるのであればどんな角度で弾いても大丈夫です。

スウィープピッキングとエコノミーピッキングの違いは?

スウィープピッキングとエコノミーピッキングを厳密に分ける機会はほとんどありません。

エコノミーピッキングは高音弦に移動するときはダウンピッキングで連続、低音弦に移動するときはアップピッキングで連続で弾きます。なのでスウィープピッキングとかぶる部分があります。

人によって色々な認識があると思いますが個人的には、スケールでフレーズを弾く時はエコノミー、コードトーンでフレーズを弾く時はスイープというような印象があります。

技術的にはほとんど同じテクニックと考えてもらって差し支えないです。

スウィープピッキングまとめ

テクニカルギターの中でも最高峰の難易度だと思われるスウィープピッキング。

さすがにどんな天才でもギターを持った瞬間から、スウィープピッキングが出来た人はいないでしょう。

マスターするのに時間はかかりますが、それだけ使えるテクニックです。

スウィープのフレーズはコードトーンなどの音楽理論も勉強できるので、まさに一石二鳥ではないでしょうか。

必ず弾けるようになってください!