みなさん、こんにちは。
さて、第25回はハンマリングやプリング、スライドを駆使して、フレーズを滑らかにつなぐテクニックであるレガートを解説します。
レガートとは?
連続する2つの音(通常音の高さは異なる)を途切れさせずに滑らかに続けて演奏すること。
引用:wikiペディア
ギターの場合だと1回のピッキングでハンマリングやプリング・スライドを使ってなめらかに演奏することです。
イメージがつかないかもしれないので私がレガートでプレーした動画をご覧ください。
この動画では1回目をゆっくり、2回目を速く弾いてるつもりでしたがあまり変わらないです・・・。
右手を見てもらうとわかると思うのですが、あまりピッキングしていません。
後半の下降フレーズは一切ピッキングしないで弾いています。
ピッキングなしで音を出すには、左手で各弦の最初の音を叩かないと音が出ません。
このピッキングしないで叩くテクニックをハンマーと言います。
ピッキングの回数を抑えたり、ノンピッキング(ハンマー)で弾いて滑らかさを表現してます。
レガートで弾くと管楽器のような滑らかさを表現できる
レガートでフレーズを弾くと、フルピッキングした時よりもより感情的に演奏する事ができます。
例えるなら管楽器のような感じです。
私たちギタリストは抑揚をつけて演奏をするということをついないがしろにしてしまいがちですが、やはり人の心を惹きつける演奏というのは抑揚であったりアクセントであったりします。
曲のコピーをする時はそのあたりまでもコピーしてもらいたいですね。
ピッキングばかりでフレーズを弾いていると、抑揚がつきづらく、単調になりがちなので注意しましょう。
レガートのやり方
レガートのやり方を説明します。
その前に一つ。
レガートはハンマリング、プリング、スライドなどを駆使することから、一つ一つのテクニックの完成度が高くないと難しいです。
過去に当ブログでこれらのテクニックを解説していますので、読んでみてください。
ではレガートの解説を。
レガートでフレーズを弾く場合、ハンマリングした後にプリングをすることが多いので、ハンマリングした後、指を指板から離さずに押さえたままにします。
押さえたままにしておけば、プリングは指を離すだけで出来るので、無駄なばたつきを抑えることができます。
当然例外的なパターンもありますが、基本的にはハンマリングした各指は押さえっぱなしをおすすめします。
あといつも言っていますが、力が入っていると抑揚がつけづらくなりますし速くも弾けません。
力みは百害あって一利なしです。
さて、話しをレガートに戻します。
レガートで弾くには、あらかじめ次にどのポジションを弾くのか考えておかないといけません。
そのためアドリブでレガートフレーズを使えるようになるためには、スケールを覚えていないと難しいです。
スライドを使ってワイドに横移動をするなら、スケールを横移動に対応できるように覚えなければなりません。
もっと言えば、指板上の全てのポジションを把握出来ているのが望ましいです。(^-^;
いきなりは大変なので、まずは少しづつ覚えていきましょう。
ギターは同じフレーズを違うポジションで弾けるので、覚えたフレーズを違うポジションで弾いたりしながら、スケールをワイドに使えるようになってください。
うちの教室ではスケールを全ポジションで弾いてもらいます。
大変ですが、全ポジションで弾けるようになった時に世界が広がります。
レガートはリズムに注意!!
注意点としては、リズムが悪くなりやすい点です。
ピッキングしていれば、右手がオルタネイトピッキングでリズムキープしてくれるのですが、レガートの場合は左手だけでリズムをとるので一定のスピードで弾くのが難しいのです。
これの対策はメトロノームをものすごくゆっくり鳴らして、徐々にスピードを上げていく練習が一番です。
長い道のりですが、コツコツやり続けましょう!
いつかスラスラ弾ける日がきますので(^-^)
レガートまとめ
- ハンマリング、プリング、スライドの各テクニックの完成度をあげる
- スケールを覚えて自由に移動出来るようにする
- 力を抜いて滑らかに
- リズムはメトロノームを使ってしっかり合わせる
レガートは複数のテクニックを使うので難易度は高いですが、その分出来るようになると自由にフレーズが弾けるようになります。
どうかマスターして、管楽器のような素晴らしいフレーズを弾いてください。