府中のギター教室ハヤタギタースクールです。
第39回はピックがずれる症状を改善する内容です。
もちろん初心者に役立つ情報になっていますが、初心者以外でもトレモロピッキングが速く弾けない中級者にも、ためになると思います。
ピックがずれる3つの原因
ピックがずれるのを解消したい場合、まずそのずれる原因を特定しなければなりません。
今まで生徒さんを教えてきた中で、ピックがずれる原因は以下3つの事が多いです。
- 親指の先でピックを持つ
- ピックを力強く持つ
- 右腕をギターに乗せすぎている
1.親指の先でピックを持つ


親指の先でピックを持つと、ピックがずれやすいです。
ではなぜつまむようにしてピックを持つとずれやすくなるのか?
それは指がピックに触れる面積の問題です。
親指の先でピックを持つと、指がピックに触れる部分が少なくなります。
日常で使う親指と人差し指でつまむ行為(箸を持つなど)は、指先を使う事が多々あるので、ピックも指先で持ってしまいがちです。
つまむとピックがずれやすいし速くも弾きづらいので勧めませんが、つまむスタイルは馴染みがあって弾きやすいので、このやり方の人は多いです。
(プロのギタリストでもこの持ち方の人はいますので、悪い持ち方というわけではないです。あくまで私の考えです。)
2.ピックを力強く持つ
ピックがずれないように力強く持つのは良くないです。
力んでピックが弦に強く当たるので、逆にずれやすくなってしまいます・・・。
3.右腕をギターに乗せすぎている
座って練習してる時に右腕をギターに乗せすぎてしまうと、右手がギターのボディの横からくるフォームになります。
そうするとピックが弦に対して水平になるので、抵抗を感じるストロークになってしまい、結果的にピックがずれたり、飛んだりしてしまいます。
ピックがずれない3つの対策
- ピックを親指の中心で持つ
- 手の力を抜く
- 右腕をギターに乗っけない
1.ピックを親指の中心で持つ
ピックを親指の中心で持つと、ピックと親指の設置面積が増えてピックがずれにくくなります。
親指の中心でピックを持った写真(私が推奨の持ち方)
下の2枚の写真は親指の中心でピックを持つ、私が推奨するピックの持ち方です。


カッティング時にピックがずれて困っている方は、親指の中心でピックを持ってください。
ピックがくるくる回転しなくなり、一気に弾きやすくなるでしょう。
2.手の力を抜く
ピックがずれないピッキングをするには手の力を抜く事が重要です!
初心者の方を教えていて感じるのは、無意識に力が入ってしまっているな、ということです。
ピックを持つ指や、ひじ、肩など、いろんなところに力が入ってしまっています。
「力が入っているなら力を抜くだけだ!簡単♪」
なんて思うかもしれませんが、脱力は実に難しい・・・。
初心者の人は左手でコードを押さえる時に、左手に結構力が入っている方が多いのですが、左手が力んでいると連動して右手も力んでしまいやすいのです。
力んでしまっているかどうかを簡単にチェックする方法は音量です。
右手が力むと音量がでかくなってしまいます。
ピックがずれやすい人は音量に気をつけてみてください。
あと力んでいると弦にひっかかってしまうのもピックがずれる原因です。
ピックは弦の抵抗に負けるようにやさしく持ちましょう。
3.右腕をギターに乗っけない
ギターのボディに右腕の重さをかけないように弾くと、ピックがズレづらくなります。
右腕をギターに乗っけない練習方法は立って弾く事です。
時々は立ってギターを弾いてみてください。
立って弾くと右腕をギターに乗っけられないです。
ギター練習時に座ってばかりだと、知らないうちに右腕をボディにずっしりと置いてしまいがちです。
ボディに右腕を置いてしまっている状態だと、少しだけ右手が下がるのでピックがずれやすくなります。
なので右腕をボディに置かない方法をおすすめします。
ちなみに右腕が少しボディに触れるのは全然問題ないです。
ピックがずれる原因のまとめ
ピックがずれる原因と改善策を解説しましたが、正しい持ち方、やり方に直しても最初はずれてしまいます。
ですので、本当に正しく持てているのか不安になってしまうかもしれません。
人によって違いますが、だいたい2週間くらいは慣れないかもしれません。
間違ったピックの持ち方で何年も弾いていた人でも、正しい持ち方に変えると意外とすぐに慣れてくると思います。
正しいフォームは弾きやすいので。
あと、ピックの形や厚さは自分が弾きやすいと感じるピックを使ってください。
関連記事:ピックの選び方
特に速弾き系ギタリストは自分に合ったピックじゃないと上達が遅れます。
色んな種類のピックを試してみてください。