府中のギター教室ハヤタギタースクールです。
第39回はピックがずれる症状を改善する内容です。
もちろん初心者に役立つ情報になっていますが、初心者以外でもトレモロピッキングが速く弾けない人などにも、ためになると思います。
ピックがずれる原因と解決策
ピックがずれるのを解消したい場合、まずそのずれる原因を特定しなければなりません。
今まで生徒さんを教えてきた中で、ピックがずれる原因として多かったことと、その改善策を提示していきます。
ピックを親指の中心で持つ
ピックを親指の中心で持っていない人が多いです。
ピックを親指の中心で持っていない人は、親指の先でつまむように持っている場合が多いです。
ではなぜつまむようにしてピックを持つとずれやすくなるのか?
それは指がピックに触れる面積の問題です。
親指の先でピックを持つと、指がピックに触れる部分が少なくなります。
それに比べ親指の中心で深くピックを持つと、親指の大部分がピックに触れるため、ピックがずれにくくなります。
親指の中心でピックを持った写真(私が推奨の持ち方)
下の2枚の写真は親指の中心でピックを持つ、私が推奨するピックの持ち方です。
親指の先でピックを持った写真(おすすめしない持ち方)
続いて、親指の先でピックを持った写真です。
つまむとピックがずれやすいし速くも弾きづらいので勧めてはいませんが、つまむスタイルは馴染みがあって弾きやすいので、このやり方の人は多いです。
(プロのギタリストでもこの持ち方の人はいますので、悪い持ち方というわけではないです。あくまで私の考えです。)
蛇足ですけど何かの本で読んだのですが、私達日本人は物心ついたころから毎日箸を持つので、そのクセがピックを先端でつまむように持たせていると、書いてありました。
手の力を抜く
初心者の方を教えていて感じるのは、無意識に力が入ってしまっているな、ということです。
ピックを持つ指や、ひじ、肩など、いろんなところに力が入ってしまっています。
「力が入っているなら力を抜くだけだ!簡単♪」
なんて思うかもしれませんが、これが実に難しい・・・。
初心者の人は左手でコードを押さえる時に、左手に結構力が入っている方が多いのですが、左手が力んでいると連動して右手も力んでしまいやすいのです。
力んでしまっているかどうかを簡単にチェックする方法は音量です。
右手が力むと音量がでかくなってしまいます。
ピックがずれやすい人は音量に気をつけてみてください。
あと力んでいると弦にひっかかってしまうのもピックがずれる原因です。
ピックは弦の抵抗に負けるようにやさしく持ちましょう。
ピックがずれる原因のまとめ
ピックがずれる原因と改善策を提示してまいりましたが、正しい持ち方、やり方に直しても最初はずれてしまいます。
ですので、本当に正しく持てているのか不安になってしまうかもしれません。
人によって違いますが、だいたい2週間くらいは慣れないかもしれません。
間違った持ち方で何年も弾いていた人でも、正しい持ち方に変えると意外とすぐに慣れてくると思います。
正しいフォームは弾きやすいので。
あと、ピックの形や厚さは自分が弾きやすいと感じるピックを使ってください。
関連記事:ピックの選び方
特に速弾き系ギタリストは自分に合ったピックじゃないと上達が遅れます。
色んな種類のピックを試してみてください。