テクニック第21回~40回

ギターの練習はゆっくり正確に弾く。弾けないのに速く弾くはNG!

こんにちは、東京都府中市のギター教室ハヤタギタースクールです。

第30回は初心者・中級者向けにゆっくり正確なギター練習のやり方を書いていきます。

なかなか技術が向上しないギタリストは必見です。

焦りは禁物!ギターの練習はゆっくり正確に弾く

初心者、中級者の方の中には、メトロノーム(クリック)を使ってないのに正確に弾く練習を出来ていると、思ってる方がいます。

ですが、正確なガイドなしに本当に正確に弾けてるのでしょうか?

クリックなしで練習してる方は残念ながら音楽的には、死んだ方向に向かってるとさえ言えます・・・。

どんなにかっこいいフレーズが弾けても、どんなに速く弾けても、得意な運指の時だけやたら速くて、苦手な運指になるともたつくような演奏ではかっこよくないのです。

かっこよくない演奏というのは、

  1. メロディー
  2. リズム
  3. ハーモニー

の3要素の内、

1つでも悪いところがある演奏です。

初心者・中級者の方はオリジナル曲ではなく、曲のコピーする事が多いと思うので、メロディーとハーモニーについてはとりあえず後回しでもいいと思います。

けどリズムは上達させる優先順位が高い項目だと私は思います。(メロディーとハーモニーよりも)

リズムの練習をスケールで行えばメロディーとハーモニーの練習にもなってます。一石二鳥どころか三鳥ですね!

リズムがぐちゃぐちゃな演奏ではなかなか人を惹きつける事が出来ません。

メトロノームを鳴らしてゆっくりのスピードから練習しよう

ではどうすれば人を惹きつける演奏をする事が出来るでしょうか?

これはメトロノームを使って練習するしかありません。

兄弟や親しい間柄の人にうまいドラマーがいて、頻繁に一緒に演奏出来る環境の人以外は、メトロノームの使用をすすめています(笑)

安いメトロノームなら2000円以内で買えますし、スマホの人はタダでメトロノームアプリをダウンロードする事が出来ます。

とても便利な時代です。(^-^)

メトロノームの使用を習慣づけよう

クリックを鳴らしながらの練習は、最初はやりづらいしとても疲れます。

しかしリズムが良くなると、今度は逆にメトロノームなしでは気持ち悪くなります。

まずは少しの時間だけでも、メトロノームを使用する習慣をつけてみてください。

歯磨き出来ない時と同じで、メトロノームを使わないと気持ち悪くなってきたらリズム感が向上しているサインだと思います。

追記:速弾きはゆっくり練習しない方が良い?

2022年9月現在、「ギターの速弾きはゆっくり練習しないでいきなり速く弾くのが良い」という内容の記事やYouTube動画があったので私見を述べておきます。

この記事では正確に弾けないフレーズを高速で弾く練習を『高速練習』と呼ぶことにします。正確に弾けてないという点がポイントです。

確かに高速練習有効説は一理あります。

なぜなら、出来ないことを繰り返し高速で弾くことによって脳を錯覚させるためです。

薬指小指の組み合わせのような動かしづらいフレーズを多少雑でも速く弾くことによって、少しずつ脳に「高速で指を動かす神経回路」が構築できるからです。

ですがあくまで上級者向けの練習方法です。

間違っても以下のような人が取り組んではいけない練習方法です。

  • 左手で弦のミュートができない
  • 右手のオルタネイトピッキングができない
  • ハンマリング・プリング・チョーキングができない

基礎が出来てない段階で高速練習を繰り返すことは変なクセができるのでお勧めできません。

高速練習に取り組むべき人の目安⇒ギター歴3年以上で速弾きの壁にぶち当たった人

何事も基礎をすっ飛ばしていいなんてことはありません。

そこを勘違いして欲しくないので追記しました。

まとめ:ギターの練習はクリックを鳴らしながらゆっくり・正確に弾こう

音楽聞きながらコーヒー飲むギターの練習はゆっくりコツコツやりましょう

私は幸いにもギターを弾き始めた当初から、メトロノームの使用を自分で義務づけてました。

きっかけは何だったのか今では定かではないですが、誕生日プレゼントに振り子のメトロノームを買ってもらい、ギターの練習する時は常に鳴らしてました。

これを読んでくださったみなさんにはリズムで苦労してほしくないので、ぜひメトロノームの使用をおすすめします。

速弾きがしたい人はスピードメーター代わりにもなるので面白いですよ。

『次はテンポ150が目標だ!』

みたいなゲームをクリアする感じで。

あと焦りは禁物です。

速く弾きたい気持ちはわかりますが、弾けないのに速く弾こうとすると、フォームが悪くなりますし、ノイズも出ますし、良いことなしです。

数年先を見据えてギターの練習に取り組みましょう。

ゆっくり丁寧に弾く練習を積み重ねれば、必ず成果が表れます。