府中のギター教室ハヤタギタースクールです。
前回はギターがなくても出来るトレーニングを紹介しましたが、第28回からは普通のギターを持って行うトレーニングを紹介していきます。
その前に今回も論理的に薬指と小指の分離を考察していきます。
速く弾くには力は必要?
「ギターを速く弾くには力は必要でしょうか?」
この問題を考える前にみなさんにやってもらいたい事があります。
人差し指で3弦の5f(フレット)を押さえた状態でピッキングして、
薬指で3弦7fをハンマリングしてもらいたいのですが、
この時2つのやり方で試してください。
- ゆっくり時間をかけて力を込めてハンマリング
- 力を抜いてピッキング後すぐにハンマリング
まず1つ目ですが、
ゆっくり時間をかけて力を込めてハンマリングしてみてください。
ピッキングしてから3秒くらいかけて、ゆっくり薬指でハンマリングしてください。
出来ましたでしょうか?
続いて2つ目のやり方です。
1つ目とは逆に力を抜いてピッキング後すぐにハンマリングしてください。
素早くです。
出来ましたか?
どちらが音量がはっきり出ましたか?
説明がうまく伝わっていれば2つ目の力を抜いている方が、しっかり鳴ってくれたと思います。
この事から2つの事がわかります。
- 音を鳴らす事自体に力は要らない
- 力を入れるより薬指を素早く動かせる瞬発力の方が必要
という事です。
そして瞬発力があればあるほど指の力はいりません。
指の力が抜けていれば素早いフィンガリングも可能になります。
力んだフィンガリングではリズムも悪くなりがちなので、百害あって一利なしです。
瞬発力をつけるトリルトレーニング
指の瞬発力というのは悲しいもので、普通に練習していてもなかなか上がりません。
簡単に上がるようなものならみんな速弾き出来ていますよね(^-^;
そこで瞬発力を鍛えるのに特化したトレーニングを紹介します。
トリルトレーニングです。
やり方はどんなのでも構わないのでひたすらトリルします。
トリルとはハンマリングとプリングを繰り返すことです。
多くの方は薬指と小指が弱いので、この2本を中心に出来るだけ長くトリルをしてみてください。
動画は30秒ほどですが、3分くらい休まずに出来るようになることを目標にしてみてください。
メトロノームに合わせてやるとスピードが測れるので、トレーニングが楽しくなります。
トリルトレーニングまとめ
昔読んだ雑誌にAnchang(SEX MACHINGUNS)はトリルトレーニングを5分していたと書いてありましたし、スティーブヴァイは20分瞑想しながらトリルをすると書いてありました(笑)
ジョージリンチはトリルトレーニングのし過ぎで倒れた事があると聞いたことがあります。(これは自分で確認したわけではないので信憑性は?ですが・・・)
トリルトレーニングで瞬発力が上がると力の抜き方がうまくなるので、薬指と小指の分離に大いに役立ちます。
速弾きする人にはトリルトレーニングは絶大の効果があります。
うちの教室ではトリルトレーニングを細かく指導しています。
おそらくよその教室でうちほど細かくトリルを指導している所はないのではないでしょうか。
そのおかげかうちの生徒は速弾きが得意です。
全然ハードロック系ではない人にもトリルトレーニングを指導しているので、速弾きが出来るようになっています。
(速弾きに興味がない人でも、速弾き出来るようになるとやはり嬉しいようです。)
毎日コツコツ続けていく人だけがどんどんうまくなっていきます。
努力が報われやすいのがギターの面白い所です。